2014・サッカー・日本代表・ユニフォーム・デザイン

日本代表の新ユニフォーム

画像: アディダス ジャパン ( http://adidas.jp/jfa/ ) 

「サッカー日本代表 新ユニフォーム」デザインです。

2013年11月16日のオランダ戦から4年間、来年のブラジル・ワールドカップ本戦でも着用されます。


前ユニフォームのテーマは「結束の一本線」でしたが、それを継承した新ユニフォームのコンセプトは「円陣」です。


背中の肩部分に鮮やかなネオンカラー(従来の赤よりも鮮やかな蛍光レッド)の一本線が入り、選手たちが円陣を組んだ際に、ひとつの大きな輪になるようにデザインされています。


左胸のエンブレムを中心に広がる11本のラインは、「円陣」を組んだ後、試合開始に向けてピッチへと広がる選手を表現し、ストッキングにも「円陣」を表現した11本のラインが入っています。

あるいは「ストッキングとショーツと袖の端にラインを入れたのは、現在の日本のスタイルが密集したエリアでショートパスを繋ぐためではないか」と今回のデザインから読み取れます。


また、素材には軽さを追求した素材「adizero la・ito(アディゼロ ラ・イト)」を新たに採用し、サッカーのユニフォームとしては、アディダス史上最軽量(90g・Lサイズ)を実現しています。


スポーツのユニフォームのデザインは、実に大変なものだと思います。

とりわけ、サッカーのユニフォームは機能性を極限まで追求する事はもちろん、「相手チームから見て強く見えなければならない」、「士気を高めるものでなければならない」など、求められる要素がかなり多いからです。「円陣」というのはチームプレーに相応しく、前回の「結束の一本線」(絆)を引き継ぐコンセプトとしても良いコンセプトだと思いました。

当然、世相の変化も反映されているのでしょう。


左胸の日本国旗には、選手たちが実際に着用した歴代サッカー日本代表ユニフォームの生地を細かく砕き、新たに紡いだ糸を使用しているそうです。国歌斉唱の際に、選手は国旗の部分に手を当てますが、このようにして手をかけて作られた国旗は、「お守り」のようにも感じますし、「日本がワールドカップに出場できるはずがない」と言われていた先人たちの悪戦苦闘や、国の代表という責任の重さも感じさせます。


ポジションによってもユニフォームの形状は違いますし、機能・デザイン・歴史など、一枚のユニフォームにどれだけのものが込められているかと思うと、試合当日までちょっとドキドキしてしまいます。しかしそんな緊張感が代表戦の楽しみなのでしょう。

新ユニフォームは、明日(16日)のオランダ代表との国際親善試合で初着用されます。



●adidas サッカー日本代表新ユニフォーム 60秒CM



●ザッケローニ監督 新ユニフォームについてコメント




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