●2016年3月12日 アンダーワールドが限定ライブで渋谷をジャック!
問題解決の手段。ユーザビリティの向上。
これらがデザインの主たる役目として一般に語られるようになったのは比較的、最近のことかもしれません。
デザインはそれ自体が目的ではなく、目的を達成するための手段です。
この前提を踏まえると、デザインそれ自体を見せる「デザイン展」というイベントは特異なものだと考えられます。
絵画などのアートは作品それ自体が自律した存在で、作品の完成がゴールですから、仕事の成果としての制作物を観てもらうために作品展があるのは自然なことです。
しかし、先述した通り、デザインはそれ自体が目的ではありません。
デザインは何らかの目的達成のために手段として用いられるものであって、デザインそれ自体を鑑賞してもらうために作られるものではないから、です。
つまり、デザイン展という概念そのものが「矛盾」しているのですが、そういう矛盾や曖昧さを「Tomato」は見落としません。
「案件名(タイトル)や説明書きの一切を排除し、制作物だけを剥き出しで見せる。
デザイン展はその存在自体が矛盾したものですが、すべての説明を排除して制作物だけを展示すれば、それはデザイン展としか言いようのないものになる」
そんな優れた決断力、割り切りの気持ちよさ、明晰さ、こそが「Tomato」であり、デザイン展を開催する表現者 =「Tomato」なのかもしれません。
『THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O”』は、そんな「デザインだけが持つ、芸術とはまた違った気持ちよさ」に気付かされた展覧会となりました。
やはりデザインに大切なのは「優先順位を決めて曖昧な判断を排除すること」ですね。
階段の踊り場スペースを利用した映像も非常に「Tomato」らしいものです。
ギャラリーXでは、「TOKYO STREET POEM instillation by Karl Hyde sound scape by Rick Smith」も開催されていました。
会場でカタログを購入すると、「アンダーワールド」のニューアルバム『Barbara Barbara, we face a shining future』の袋に入れてもらえます。
今回の展覧会カタログとチケット。
今回の展覧会のリーフレット両面。
会場で配布されていたフリーマガジン『FLOOR night out』。
vol.14は「アンダーワールド」と「Tomato」の特集です。
●Underworld - Shibuya Shibuya we face a shining future
●THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O”
グラフィックデザイン:DESIGN+SLIM
http://designslim.net/
【関連URL】
●Underworld Live | The Official Website
●THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O” | PARCO MUSEUM | パルコアート.com
●グラフィックデザイン・パンフレット・カタログ・冊子・ロゴなどのデザイン制作事例 | グラフィックデザイン事務所 DESIGN+SLIM 東京・神奈川http://designslim.net/works_cat/graphic-design/
●リーフレットデザイン 制作実績 | グラフィックデザイン事務所 DESIGN+SLIM 東京・神奈川 http://designslim.net/works_cat/leaflet-design/
●音楽関連 楽譜 CD・DVDジャケット デザイン制作事例 | グラフィックデザイン事務所 DESIGN+SLIM 東京・神奈川 http://designslim.net/works_cat/music-design/