グラフィックデザイナーのノート

松 利江子(フリーランス・グラフィックデザイナー)の公開ノート

カテゴリ: 音楽デザイン


Tomato・プロジェクト・グラフィックデザイン・展覧会1
パルコミュージアムで開催されている、デザイン集団「Tomato」『THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O”』に行ってきました。会場・カタログに一切の説明はなく、只々、制作物が剥き出しの状態で展示されている、という展覧会でした。(会場内はすべて撮影OKです。)


2016年3月12日 アンダーワールドが限定ライブで渋谷をジャック!


 
 

Tomato・プロジェクト・グラフィックデザイン・展覧会2
Tomato・プロジェクト・グラフィックデザイン・展覧会3
Tomato・プロジェクト・グラフィックデザイン・展覧会4
Tomato・プロジェクト・グラフィックデザイン・展覧会5
Tomato・プロジェクト・グラフィックデザイン・展覧会6


問題解決の手段。ユーザビリティの向上。

これらがデザインの主たる役目として一般に語られるようになったのは比較的、最近のことかもしれません。

デザインはそれ自体が目的ではなく、目的を達成するための手段です。

この前提を踏まえると、デザインそれ自体を見せる「デザイン展」というイベントは特異なものだと考えられます。


絵画などのアートは作品それ自体が自律した存在で、作品の完成がゴールですから、仕事の成果としての制作物を観てもらうために作品展があるのは自然なことです。

しかし、先述した通り、デザインはそれ自体が目的ではありません。

デザインは何らかの目的達成のために手段として用いられるものであって、デザインそれ自体を鑑賞してもらうために作られるものではないから、です。

つまり、デザイン展という概念そのものが「矛盾」しているのですが、そういう矛盾や曖昧さを「Tomato」は見落としません。


「案件名(タイトル)や説明書きの一切を排除し、制作物だけを剥き出しで見せる。

デザイン展はその存在自体が矛盾したものですが、すべての説明を排除して制作物だけを展示すれば、それはデザイン展としか言いようのないものになる」


そんな優れた決断力、割り切りの気持ちよさ、明晰さ、こそが「Tomato」であり、デザイン展を開催する表現者 =「Tomato」なのかもしれません。


『THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O”』は、そんな「デザインだけが持つ、芸術とはまた違った気持ちよさ」に気付かされた展覧会となりました。

やはりデザインに大切なのは「優先順位を決めて曖昧な判断を排除すること」ですね。



Tomato・プロジェクト・ムービー1
Tomato・プロジェクト・ムービー2
Tomato・プロジェクト・ムービー3
Tomato・プロジェクト・ムービー4

階段の踊り場スペースを利用した映像も非常に「Tomato」らしいものです。


tokyo-street-poem-underworld-instillation

ギャラリーXでは、「TOKYO STREET POEM instillation by Karl Hyde sound scape by Rick Smith」も開催されていました。


アンダーワールド・レコード・アルバム・パッケージデザイン

会場でカタログを購入すると、「アンダーワールド」のニューアルバム『Barbara Barbara, we face a shining future』の袋に入れてもらえます。


Tomato・プロジェクト・カタログデザイン

今回の展覧会カタログとチケット。

Tomato・プロジェクト・リーフレットデザイン

今回の展覧会のリーフレット両面。

 

Tomato・アンダーワールド・インタビュー・フリー・マガジン

会場で配布されていたフリーマガジン『FLOOR night out』。

vol.14は「アンダーワールド」「Tomato」の特集です。



Underworld - Shibuya Shibuya we face a shining future


 

THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O”




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【関連URL】

Tomato. Applied Art & Design

Underworld Live | The Official Website

THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O” | PARCO MUSEUM | パルコアート.com


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都市の特徴を表現するデザイン:「ザ・ローリング・ストーンズ」14 ON FIRE TOUR ポスターデザインまとめ(前半)」からの続きです。

前回と同じくツアー日程順に並べてあるため、ヨーロッパツアーの続き、そして延期となったオセアニア地区(オーストラリア・ニュージーランド)がツアーファイナルに来ています。

私が気に入っているのは赤いギターをモチーフにしたマドリードと、キーウィをモチーフにしたオークランドのポスターです。


「ローリング・ストーンズ」ウィーン ポスターデザイン
22. 6月16日 ウィーン(オーストリア)

「ローリング・ストーンズ」デュッセルドルフ ポスターデザイン
3. 6月19日 デュッセルドルフ(ドイツ)

 

「ローリング・ストーンズ」ローマ(イタリア)ポスターデザイン1
24. 6月22日 ローマ(イタリア)1

 

「ローリング・ストーンズ」ローマ(イタリア)ポスターデザイン2
25. 6月22日 ローマ(イタリア)2

 

「ローリング・ストーンズ」マドリード(スペイン)ポスターデザイン
26. 6月25日 マドリード(スペイン)1


「ローリング・ストーンズ」マドリード(スペイン)ポスターデザイン
27. 6月25日 マドリード(スペイン)2


「ローリング・ストーンズ」ウェルフテル(ベルギー)
28. 6月28日 ウェルフテル(ベルギー)

 

「ローリング・ストーンズ」(スウェーデン)ポスターデザイン
29. 7月1日 ストックホルム(スウェーデン)1

 

「ローリング・ストーンズ」(スウェーデン)ポスターデザイン 
30. 7月1日 ストックホルム(スウェーデン)2


「ローリング・ストーンズ」ロスキレ(デンマーク)ポスターデザイン
31. 7月3日 ロスキレ(デンマーク)1

 

「ローリング・ストーンズ」ロスキレ(デンマーク)ポスターデザイン
32. 7月3日 ロスキレ(デンマーク)2

 

「ローリング・ストーンズ」アデレード ポスターデザイン 
33. 10月25日 アデレード(オーストラリア)


「ローリング・ストーンズ」パース ポスターデザイン1
34. 10月29日・11月1日 パース(オーストラリア)1


「ローリング・ストーンズ」パース ポスターデザイン1
35. 10月29日・11月1日 パース(オーストラリア)2


「ローリング・ストーンズ」メルボルン ポスターデザイン 
36. 10月25日 メルボルン(オーストラリア)


「ローリング・ストーンズ」シドニー ポスターデザイン1
37. 10月25日 シドニー(オーストラリア)1

 

「ローリング・ストーンズ」シドニー ポスターデザイン2
38. 10月25日 シドニー(オーストラリア)2

 

「ローリング・ストーンズ」ハンターバレー ポスターデザイン
39. 10月25日 ハンターバレー(オーストラリア)


「ローリング・ストーンズ」ブリスベン ポスターデザイン1
40. 10月25日 ブリスベン(オーストラリア)1


「ローリング・ストーンズ」ブリスベン ポスターデザイン2
41. 10月25日 ブリスベン(オーストラリア)2

 

「ローリング・ストーンズ」オークランド ポスターデザイン1
42 11月22日 オークランド(ニュージーランド)1


「ローリング・ストーンズ」オークランド ポスターデザイン2
11月22日 オークランド(ニュージーランド)2




都市の特徴を表現するデザイン:「ザ・ローリング・ストーンズ」14 ON FIRE TOUR ポスターデザインまとめ(前半)」はこちらです。



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【ザ・ローリング・ストーンズの関連記事】

「ザ・ローリング・ストーンズ」来日に絡んだ宣材の一覧:『The Rolling Stones Announce 14 ON FIRE Japan Tour』看板・広告・パンフレット・リーフレットデザインまとめ


【関連URL】

The Rolling Stones | Official Website

The Rolling Stones Japan

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「ローリング・ストーンズ」
の2015年全米ツアー『ZIP CODE TOUR』が始まりました。

このタイミングで、昨年2014年に行われたワールドツアー『14 ON FIRE TOUR』のポスターを振り返ってみたいと思います。このツアーのポスターは、開催される都市ごとにその地域の特徴を活かしたデザインがされていました。

その都市の有名な観光スポットを使用したもの、その地域の自然をモチーフにしたものなど、実に様々な切り口で表現されています。ビジュアルを見ただけで都市をイメージできるものなど、なるほど!と思えるポスターが多数あり、アイディア発想の参考になりました。
(数が多いので、前半と後半に分けて掲載しています。)

仕上がりもさることながら、手法とアイディアの多様さに圧倒されるこれらのポスターを一覧してみると、ワールドツアーならではの「世界の豊かさと広さ」を感じられます。


01-rollingstones-AbuDhabi-poster-design
01. 2月21日 アブダビ(アラブ首長国連邦)


「ローリング・ストーンズ」東京(日本)ポスターデザイン1
02. 2月26日・3月4日・3月6日 東京(日本)1


「ローリング・ストーンズ」東京(日本)ポスターデザイン2
03. 2月26日・3月4日・3月6日 東京(日本)2


「ローリング・ストーンズ」マカオ(中国)ポスターデザイン
04. 3月9日 マカオ(中国)

 

「ローリング・ストーンズ」上海(中国)ポスターデザイン
05. 3月12日 上海(中国)

 

06-rollingstones-Singapore-poster-design
06. 3月15日 シンガポール(シンガポール)

 

「ローリング・ストーンズ」オスロ(ノルウェイ)ポスターデザイン1
07. 5月26日 オスロ(ノルウェイ)1

 

「ローリング・ストーンズ」オスロ(ノルウェイ)ポスターデザイン2
08. 5月26日 オスロ(ノルウェイ)2

 

「ローリング・ストーンズ」オスロ(ノルウェイ)ポスターデザイン3
09. 5月26日 オスロ(ノルウェイ)3

 

「ローリング・ストーンズ」リスボン(ポルトガル)ポスターデザイン
10. 5月29日 リスボン(ポルトガル)1


「ローリング・ストーンズ」リスボン(ポルトガル)ポスターデザイン
11. 5月29日 リスボン(ポルトガル)2

 

「ローリング・ストーンズ」リスボン(ポルトガル)ポスターデザイン
12. 5月29日 リスボン(ポルトガル)3

 

「ローリング・ストーンズ」リスボン(ポルトガル)ポスターデザイン
13. 5月29日 リスボン(ポルトガル)4


「ローリング・ストーンズ」チューリッヒ(スイス)ポスターデザイン
14. 6月1日 チューリッヒ(スイス)1


「ローリング・ストーンズ」チューリッヒ(スイス)ポスターデザイン
15. 6月1日 チューリッヒ(スイス)2


「ローリング・ストーンズ」チューリッヒ(スイス)ポスターデザイン
16. 6月1日 チューリッヒ(スイス)3


「ローリング・ストーンズ」(イスラエル)ポスターデザイン
17. 6月4日 テルアビブ (イスラエル)

 

「ローリング・ストーンズ」(オランダ)ポスターデザイン1
18. 6月7日 ランドグラーフ(オランダ)1


「ローリング・ストーンズ」(オランダ)ポスターデザイン2
19. 6月7日 ランドグラーフ(オランダ)2


「ローリング・ストーンズ」ベルリン(ドイツ)ポスターデザイン
20. 6月10日 ベルリン(ドイツ)


「ローリング・ストーンズ」パリ(フランス)ポスターデザイン
21. 6月13日 パリ(フランス)



都市の特徴を表現するデザイン:「ザ・ローリング・ストーンズ」14 ON FIRE TOUR ポスターデザインまとめ(後半)」に続きます。



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【ザ・ローリング・ストーンズの関連記事】

「ザ・ローリング・ストーンズ」来日に絡んだ宣材の一覧:『The Rolling Stones Announce 14 ON FIRE Japan Tour』看板・広告・パンフレット・リーフレットデザインまとめ


【関連URL】

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ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・ジャケットデザイン1

「The Velvet Underground & Nico」


早朝(2013年10月27日)、「ルー・リード」が他界しました。

写真は『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ』レコードジャケットです。

「The Velvet Underground & Nico」「アンディ・ウォーホル」がプロデュースし、ジャケットのデザインを手掛けています。

未だにTシャツやポストカードやクッションになっていてあちこちで目にするので、40年近く前のデザインとは思えません。

変わらない「安定」のデザイン・信頼のヴィンテージ感ではなく、今、そこにある感覚。

時代の空気を引きずらない軽やかさは、ポップ・アートの本領発揮といったところでしょう。


ジャケットについては有名すぎて、もう語る事もないのですが、中面や裏面がどのようなものなのかは、持っている人しか知らないと思いますので掲載しておきます。


ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・ジャケットデザイン2

「The Velvet Underground & Nico」:ジャケット中面


ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・ジャケットデザイン3

「The Velvet Underground & Nico」ジャケット裏面


日本には似て非なるサブカルはあるのですが、カウンターカルチャーというものはなかったのかもしれないと最近、感じます。もちろん私自身も例外ではありません。

なので、その他のカウンターカルチャーの根付いた国の人々のように、「ルー・リード」「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」の価値が肌身に沁みているとは言いがたいのですが、彼の訃報と共に話題となった、「ルー・リード」が自身のソーシャル・メディアを通じた最後のメッセージは、「らしさ」を感じました。

タイトル(?)は「The Door」というものです。

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10151988713575953&l=de47fbf994



 R.I.P. LOU REED





【関連URL】

The Velvet Underground Web Page


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