「スターバックス コーヒー ジャパン」で、2016年12月1日(木)~12月6日(日)まで、『BOOK FOR TWO』というプログラムが実施されています。
スターバックス コーヒー ジャパン『BOOK FOR TWO』:デザインの向こう側を意識することが大切
「スターバックス コーヒー ジャパン」で、2016年12月1日(木)~12月6日(日)まで、『BOOK FOR TWO』というプログラムが実施されています。
松 利江子(フリーランス・グラフィックデザイナー)の公開ノート
●2016年3月12日 アンダーワールドが限定ライブで渋谷をジャック!
問題解決の手段。ユーザビリティの向上。
これらがデザインの主たる役目として一般に語られるようになったのは比較的、最近のことかもしれません。
デザインはそれ自体が目的ではなく、目的を達成するための手段です。
この前提を踏まえると、デザインそれ自体を見せる「デザイン展」というイベントは特異なものだと考えられます。
絵画などのアートは作品それ自体が自律した存在で、作品の完成がゴールですから、仕事の成果としての制作物を観てもらうために作品展があるのは自然なことです。
しかし、先述した通り、デザインはそれ自体が目的ではありません。
デザインは何らかの目的達成のために手段として用いられるものであって、デザインそれ自体を鑑賞してもらうために作られるものではないから、です。
つまり、デザイン展という概念そのものが「矛盾」しているのですが、そういう矛盾や曖昧さを「Tomato」は見落としません。
「案件名(タイトル)や説明書きの一切を排除し、制作物だけを剥き出しで見せる。
デザイン展はその存在自体が矛盾したものですが、すべての説明を排除して制作物だけを展示すれば、それはデザイン展としか言いようのないものになる」
そんな優れた決断力、割り切りの気持ちよさ、明晰さ、こそが「Tomato」であり、デザイン展を開催する表現者 =「Tomato」なのかもしれません。
『THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O”』は、そんな「デザインだけが持つ、芸術とはまた違った気持ちよさ」に気付かされた展覧会となりました。
やはりデザインに大切なのは「優先順位を決めて曖昧な判断を排除すること」ですね。
階段の踊り場スペースを利用した映像も非常に「Tomato」らしいものです。
ギャラリーXでは、「TOKYO STREET POEM instillation by Karl Hyde sound scape by Rick Smith」も開催されていました。
会場でカタログを購入すると、「アンダーワールド」のニューアルバム『Barbara Barbara, we face a shining future』の袋に入れてもらえます。
今回の展覧会カタログとチケット。
今回の展覧会のリーフレット両面。
会場で配布されていたフリーマガジン『FLOOR night out』。
vol.14は「アンダーワールド」と「Tomato」の特集です。
●Underworld - Shibuya Shibuya we face a shining future
●THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O”
グラフィックデザイン:DESIGN+SLIM
http://designslim.net/
【関連URL】
●Underworld Live | The Official Website
●THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O” | PARCO MUSEUM | パルコアート.com
●グラフィックデザイン・パンフレット・カタログ・冊子・ロゴなどのデザイン制作事例 | グラフィックデザイン事務所 DESIGN+SLIM 東京・神奈川http://designslim.net/works_cat/graphic-design/
●リーフレットデザイン 制作実績 | グラフィックデザイン事務所 DESIGN+SLIM 東京・神奈川 http://designslim.net/works_cat/leaflet-design/
●音楽関連 楽譜 CD・DVDジャケット デザイン制作事例 | グラフィックデザイン事務所 DESIGN+SLIM 東京・神奈川 http://designslim.net/works_cat/music-design/
2015年8月21日に「西武渋谷店」がリニューアルオープンしました。
しばらく経ちましたが、その覚え書きです。
注目したのは
「アート&デザイン」
というテーマで、「アート&デザインを体感できる空間に」リデザインする、
というものです。
世界的なアーティスト、デザイナー、建築家とコラボしたエントランスやフロアは、美術館のように生まれ変わっていました。
左のメインビジュアルは、ドイツを拠点に世界で活躍する、音楽・映像アーティストの「カールステン・ニコライ(Carsten Nicolai)」によるものです。
最近のファッションはファスト・ファッションに顕著なように画一的な傾向にありますが、パンフレットのコピー「アートなサプライズ。」は、そういったものとは一線を画する宣言のように感じられました。
また、別のコピーには
「カイモノはアートだ。ウリモノはデザインだ。」
とあります。
美術館でアートを味わうように、選りすぐりの商品を選ぶという行為を、美術展になぞらえているのかと思いましたが、買い物という行為自体を「アート」、商品という売り物を「デザイン」と表現しているのは、強く印象に残りました。
このような西武の一連の展開は、顧客にも新たな視点をもたらします。
買い物という体験には多くのものが含まれます。
それぞれに特別な意味を持たせること、購買までの導線に最大限配慮することは買い物という行為自体を豊かにして、それが顧客満足を高めることに強く結びつくと感じました。
「カールステン・ニコライ」は、私が近年注目しているアーティストのひとりです。
「アルヴァ・ノト(Alva Noto)」名義での坂本龍一とのコラボ、レーベル「ラスターノートン(raster-noton)」でのミュージシャンとしての活動、サウンドアートのアーティストとしての作品発表、今回のようなアートワークなど、多才な活動をしています。
私にとっては、この「カールステン・ニコライ」の抜擢こそが、今回の西武渋谷店リニューアルオープンに注目した最大の理由です。
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【関連URL】
●グラフィックデザイン・パンフレット・カタログ・冊子・ロゴなどのデザイン制作事例 | グラフィックデザイン事務所 DESIGN+SLIM 東京・神奈川 http://designslim.net/works_cat/graphic-design/
●パンフレットデザイン 制作事例 | グラフィックデザイン事務所 DESIGN+SLIM 東京・神奈川 http://designslim.net/works_cat/pamphlet-design/
「都市の特徴を表現するデザイン:「ザ・ローリング・ストーンズ」14 ON FIRE TOUR ポスターデザインまとめ(前半)」からの続きです。
前回と同じくツアー日程順に並べてあるため、ヨーロッパツアーの続き、そして延期となったオセアニア地区(オーストラリア・ニュージーランド)がツアーファイナルに来ています。
私が気に入っているのは赤いギターをモチーフにしたマドリードと、キーウィをモチーフにしたオークランドのポスターです。
「都市の特徴を表現するデザイン:「ザ・ローリング・ストーンズ」14 ON FIRE TOUR ポスターデザインまとめ(前半)」はこちらです。
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【ザ・ローリング・ストーンズの関連記事】
【関連URL】
●The Rolling Stones | Official Website
●グラフィックデザイン・パンフレット・カタログ・冊子・ロゴなどのデザイン制作事例 | グラフィックデザイン事務所 DESIGN+SLIM 東京・神奈川 http://designslim.net/graphic-design.html
●広告デザイン制作事例 | グラフィックデザイン事務所 DESIGN+SLIM東京・神奈川 http://designslim.net/advertising-design.html
●音楽関連 楽譜 CD・DVDジャケット デザイン制作事例 | グラフィックデザイン事務所 DESIGN+SLIM 東京・神奈川 http://designslim.net/music-design.html
「ローリング・ストーンズ」の2015年全米ツアー『ZIP CODE TOUR』が始まりました。
このタイミングで、昨年2014年に行われたワールドツアー『14 ON FIRE TOUR』のポスターを振り返ってみたいと思います。このツアーのポスターは、開催される都市ごとにその地域の特徴を活かしたデザインがされていました。
その都市の有名な観光スポットを使用したもの、その地域の自然をモチーフにしたものなど、実に様々な切り口で表現されています。ビジュアルを見ただけで都市をイメージできるものなど、なるほど!と思えるポスターが多数あり、アイディア発想の参考になりました。
(数が多いので、前半と後半に分けて掲載しています。)
仕上がりもさることながら、手法とアイディアの多様さに圧倒されるこれらのポスターを一覧してみると、ワールドツアーならではの「世界の豊かさと広さ」を感じられます。
「都市の特徴を表現するデザイン:「ザ・ローリング・ストーンズ」14 ON FIRE TOUR ポスターデザインまとめ(後半)」に続きます。
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【関連URL】
●The Rolling Stones | Official Website
●グラフィックデザイン・パンフレット・カタログ・冊子・ロゴなどのデザイン制作事例 | グラフィックデザイン事務所 DESIGN+SLIM 東京・神奈川 http://designslim.net/graphic-design.html
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