「ヘザウィック・スタジオ展:共感する建築」を観てきました。
ロンドンで設立されたデザイン集団、ヘザウィック・スタジオの日本初の展覧会です。
以下の6つのセクションで構成されていて、それぞれのセクションは独自のテーマを持ち、特定の要素を展示しています。
1. ひとつになる
2. みんなとつながる
3. 彫刻的空間を体感する
4. 都市空間で自然を感じる
5. 記憶を未来へつなげる
6. 遊ぶ、使う
この展覧会では、ヘザウィック・スタジオの主要プロジェクト28件が展示されていました。スタジオのデザインは、自然界のエネルギーや建築物の記憶を取り入れつつ、都市計画のような大規模プロジェクトでも「ヒューマン・スケール(wellbeing)」を重視しています。
この展覧会では、ヘザウィック・スタジオの主要プロジェクト28件が展示されていました。スタジオのデザインは、自然界のエネルギーや建築物の記憶を取り入れつつ、都市計画のような大規模プロジェクトでも「ヒューマン・スケール(wellbeing)」を重視しています。
2021年に完成した「サウザンド・ツリーズ」(上海)の展示風景
椅子「スパン」。会場では実際に座ることができます。
ヘザウィック・スタジオのデザインの原点は、「魂がこもった建築(building soulful)」であり、人々が集い、対話し、楽しむための空間を創造することにあります。彼らは、ミース・ファン・デル・ローエの「レス・イズ・モア」(少ない方が豊か)という考え方に異を唱え、装飾やデザインではなく、忘れがたい造形や細部の仕上げ、質感ある素材を通じて共感される建築を目指してきました。
モダニズム建築は、機能性や合理性を重視しシンプルで直線的なデザインが特徴です。一方、ポストモダン建築はデザイン性や装飾性を重視し、曲線的な形状や個性的なデザインが多く見られます。この対比についても非常に多くのことを考えさせられる展覧会でした。
「ヘザウィック・スタジオ展:共感する建築」は、東京・六本木の東京シティビューにて2023年6月4日(日)まで開催されています。
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