グラフィックデザイナーのノート

松 利江子(フリーランス・グラフィックデザイナー)の公開ノート

タグ:飲料

松竹梅白壁蔵『澪』のボトルパッケージデザイン

松竹梅白壁蔵ボトルのパッケージデザインです。


最近、今までにない日本酒のプロモーションを見かけます。

宝酒造株式会社から発売されている、松竹梅白壁蔵もそのひとつです。


「これが、私の新しい日本酒。」というコピーと共に、女性がシャンパングラスに入った「スパークリング清酒」を持っている広告は、女性にはとても惹かれるものになっていると思いました。


「泡が立ちのぼる様子をイメージした」というオリジナルボトルは、色遣いやその形状から、まるで化粧品のようにも見えます。


日本酒と言えば「年輩の男性」というイメージでしたが、「若い女性」をターゲットにした「スパークリング清酒」は、新たな日本酒の在り方を打ち出したものになっていました。


『澪』のWebサイトには、

『澪』とは、「浅瀬の水の流れ」、「船の通った泡の跡」という意味。

浅さを低アルコール、泡の跡を発泡性にたとえ、清酒の新しい流れを作る、

という想いを込めて『澪』と名付けました。

そして『MIO』は、イタリア語で「私の」という意味。

「私のお酒」と感じてもらえるよう、願いを込めています。

と、記載されています。


『澪』「清酒の新しい流れを作る」ことを目指した商品ですが、その実現成功していると思います。


私も飲んでみたのですが、女性向けのボトルデザインと、スパークリングで5%というアルコール度数は、今まで日本酒と接点のなかった層に向けて作られたものだということがよくわかりました。

日本酒は「Rice Wine」と英語圏では説明されます。

また、大抵の日本酒は洋酒と比較して甘口なので「女性の側に一度寄せてみる」というのは野心的に見えて、実は確実な試みなのかもしれません。

「日本酒は男性のもの」という固定観念をデザインで突破するも、本質は外していないという理想的なチャレンジに思えます。



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【関連URL】

松竹梅白壁蔵「澪(みお)」MIO スパークリング清酒 | 宝酒造株式会社


【以前の日本酒に関する記事はこちら】

「レトロなフューチャー・イメージ」の使い方:『メトロミニッツ No.131』のエディトリアルデザインとマーケティングについて : グラフィックデザイナーのノート


【以前のボトルデザインに関する記事はこちら】

『エビアン』2014年のデザイナーズボトルは「エリー・サーブ」 : グラフィックデザイナーのノート


三和酒類・いいちこ・ポスターデザイン

前回に続いて、「デザインを変えていい時/変えてはいけない時」。

今回は『いいちこ』ポスターデザインです。


先日、表参道で駅貼り広告(B倍ポスター)を見かけました。

様々な自然の中に『いいちこ』のボトルが置かれ、短いコピーロゴが添えられている広告は、もう何年も続いているスタイルです。


この独特の世界観は、簡単に形成できるものではありません。


駅で見かけることがなかったとしても、長年にわたるテレビCMや、広告賞でメディアに取り上げられたり、何かと目にする機会も多かったと思います。


久しぶりに見ると、懐かしさというだけでなく、変わらないことに対する安心感のようなものを感じました。


雑踏の中でそれを見つけるとホッとするような、『いいちこ』は、この世界観がいいのですが、なぜ、このような広告展開がされているのか、この広告展開が長年に渡って続いているのかについて、よく考えてみた方が良いでしょう。

ちなみに、いつからこのスタイルなのか調べてみると、1984年からでした。

時代はバブル全盛の頃ですね。


84年から毎月一枚づつのポスターを制作すると、29年で約350点です。

約30年経った今も続くのは、並大抵のことではないですね。


駅貼りポスター・テレビCMなどの広告制作者は、

アートディレクター:河北 秀也さん

  コピーライター:野口 武さん

    デザイナー:土田 康之さん

    カメラマン:浅井 慎平さん


写真のポスターは、2013年9月のものです。



【関連URL】

iichikoポータルページ


広告デザイン制作事例 | グラフィックデザイン事務所 DESIGN+SLIM 東京・神奈川


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『エビアン』
2014年デザイナーズボトルが発表になりましたね。
 

オートクチュールデザイナー「エリー・サーブ」によるデザインで、114日に発売されます。
(750mlサイズで、価格は700円〈税別
です。)


エビアン・デザイナーズボトル・エリー・サーブ・バッケージデザイン

2014年「エビアン」デザイナーズボトル

画像: evian
( http://www.fashionsnap.com/news/2013-10-10/evian-elie-saab/ ) 



『エビアン』デザイナーズボトルというと、ビビッドなイメージでしたが、今回はドレスが得意なデザイナーとのコラボレーションで、緻密なレースのパターンが美しい、今までにないデザインが特徴です。


デザインテーマは、両ブランドが持つ「純粋さ」だそうですが、「水」と「ドレス」というのは、意外にもぴたりとはまると思いました。


シンプルなボトルに、エレガントなパターンがとてもよく合っています。


ボトルの背景にパターンをあしらったイメージ・フォトや、ムービーでの商品の見せ方も、素晴らしい演出方法だと思いました。





ちなみに、今までの『エビアン』デザイナーズボトルは、

  • 2008年:クリスチャン・ラクロワ(Christian Lacroix)
  • 2009年:ジャン・ポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)
  • 2010年:ポール・スミス(Paul Smith)
  • 2011年:イッセイ・ミヤケ(ISSEY MIYAKE)
  • 2012年:クレージュ(Courrèges)
  • 2013年:ダイアン・フォン・ファステンバーグ(DIANE von FURSTENBERG)
  • 2014年:エリー・サーブ(ELIE SAAB)

がデザインしています。



【関連URL】

デザイナーズボトル | エビアン evian


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