グラフィックデザイナーのノート

松 利江子(フリーランス・グラフィックデザイナー)の公開ノート

タグ:デザイン展

ザ・フィンランドデザイン展

「ザ・フィンランドデザイン展 -自然が宿るライフスタイル」を観てきました。

豊かな自然からのインスピレーション、社会とライフスタイルの変化など、デザインに与えた影響やデザインが生まれた背景など、多くを体感できる展覧会です。

19301970年のフィンランドデザインの流れと全体像を見通せる展示となっていました。


【関連URL】 
ザ・フィンランドデザイン展 ― 自然が宿るライフスタイル | Bunkamura

石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか

東京都現代美術館にて、展覧会「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」鑑賞。

初期の広告デザインから、舞台や映画の美術、衣装デザインまで、石岡さんのアートワークを網羅した展覧会。

グラフィックデザイン、特にポスターは今見ても凄みを感じずにはいられない。

『地獄の黙示録』と『イノセント』の実物ポスターを観られたこと、各種印刷物の色校正の赤字を観られたことは収穫だった。

この展覧会を観ると改めて、現代のクリエイティブに多大な影響を与えた方だということがよくわかる。

【関連URL】 
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石岡瑛子 | 展覧会 | 東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO


Tomato・プロジェクト・グラフィックデザイン・展覧会1
パルコミュージアムで開催されている、デザイン集団「Tomato」『THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O”』に行ってきました。会場・カタログに一切の説明はなく、只々、制作物が剥き出しの状態で展示されている、という展覧会でした。(会場内はすべて撮影OKです。)


2016年3月12日 アンダーワールドが限定ライブで渋谷をジャック!


 
 

Tomato・プロジェクト・グラフィックデザイン・展覧会2
Tomato・プロジェクト・グラフィックデザイン・展覧会3
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問題解決の手段。ユーザビリティの向上。

これらがデザインの主たる役目として一般に語られるようになったのは比較的、最近のことかもしれません。

デザインはそれ自体が目的ではなく、目的を達成するための手段です。

この前提を踏まえると、デザインそれ自体を見せる「デザイン展」というイベントは特異なものだと考えられます。


絵画などのアートは作品それ自体が自律した存在で、作品の完成がゴールですから、仕事の成果としての制作物を観てもらうために作品展があるのは自然なことです。

しかし、先述した通り、デザインはそれ自体が目的ではありません。

デザインは何らかの目的達成のために手段として用いられるものであって、デザインそれ自体を鑑賞してもらうために作られるものではないから、です。

つまり、デザイン展という概念そのものが「矛盾」しているのですが、そういう矛盾や曖昧さを「Tomato」は見落としません。


「案件名(タイトル)や説明書きの一切を排除し、制作物だけを剥き出しで見せる。

デザイン展はその存在自体が矛盾したものですが、すべての説明を排除して制作物だけを展示すれば、それはデザイン展としか言いようのないものになる」


そんな優れた決断力、割り切りの気持ちよさ、明晰さ、こそが「Tomato」であり、デザイン展を開催する表現者 =「Tomato」なのかもしれません。


『THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O”』は、そんな「デザインだけが持つ、芸術とはまた違った気持ちよさ」に気付かされた展覧会となりました。

やはりデザインに大切なのは「優先順位を決めて曖昧な判断を排除すること」ですね。



Tomato・プロジェクト・ムービー1
Tomato・プロジェクト・ムービー2
Tomato・プロジェクト・ムービー3
Tomato・プロジェクト・ムービー4

階段の踊り場スペースを利用した映像も非常に「Tomato」らしいものです。


tokyo-street-poem-underworld-instillation

ギャラリーXでは、「TOKYO STREET POEM instillation by Karl Hyde sound scape by Rick Smith」も開催されていました。


アンダーワールド・レコード・アルバム・パッケージデザイン

会場でカタログを購入すると、「アンダーワールド」のニューアルバム『Barbara Barbara, we face a shining future』の袋に入れてもらえます。


Tomato・プロジェクト・カタログデザイン

今回の展覧会カタログとチケット。

Tomato・プロジェクト・リーフレットデザイン

今回の展覧会のリーフレット両面。

 

Tomato・アンダーワールド・インタビュー・フリー・マガジン

会場で配布されていたフリーマガジン『FLOOR night out』。

vol.14は「アンダーワールド」「Tomato」の特集です。



Underworld - Shibuya Shibuya we face a shining future


 

THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O”




グラフィックデザイン:DESIGN+SLIM
http://designslim.net/

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【関連URL】

Tomato. Applied Art & Design

Underworld Live | The Official Website

THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O” | PARCO MUSEUM | パルコアート.com


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